イタリアの宝石「Primitivo(プリミティーボ)」

イタリアワイン雑学

イタリアのブドウ品種プリミティーボ。よく「イタリアワインといえば」の代表例の一つとして、必ず出てくるこの品種。イタリアンに行って、ワインを迷う時にこのワインを頼んでおけば、まず間違いなく満足出来るだろうと筆者も思うくらい、この品種のワインはとても美味しく頂けます。今回はこの万能品種プリミティーボについて書いていきたいと思います。

生産地域と歴史

プリミティーボはイタリアの南部に位置する、プーリア地方で主に栽培されています。他にもカラブリア地方などで栽培されておりますが、その歴史は、古代ギリシャに遡るとされ、古くからイタリアを代表するブドウ品種としてイタリアで愛されて来ました。プーリア地方には150年以上もの樹齢を持つプリミティーボのブドウ樹が点在しており、これらの古木から収穫されるブドウは、非常に濃縮されたワインを生み出すとされ、コレクターやワイン愛好家にとって貴重とされているそうです。
この可愛らしい名前「プリミティーボ」、名前の由来は「初めに熟する」ことを意味し、早い収穫が可能であることを名前にしています。

ワインテイストと特徴

プリミティーボのワインは、とても濃厚で果実味が豊かです。ブラックベリーやプラムの風味が感じられ、時にはスパイスやチョコレートのニュアンスも楽しめます。口に含んだ時の芳醇さに心を奪われるはずです。とても美味しい。高アルコール度数を持つことが多いので、力強いワインとして愛されています。しっかりとした酸味とタンニンを備えているので、長期熟成ワインとしても楽しまれています。
このように、プリミティーボのワインは濃厚な味わいを持つため、肉料理やトマトベースのパスタとの相性が抜群で、特にプーリア料理との組み合わせると格別です。

イタリアのプリミティーボとアメリカのジンファンデル

アメリカにも代表的なブドウ品種があります。その名を「ジンファンデル」と言い、古くからアメリカでは、「アメリカの栄光」と言われ、愛され続けていました。しかし、ワイン愛好家や専門家の間ではカリフォルニアのジンファンデルとイタリアのプリミティーボは、風味や特性が類似しており、品種の関連性が疑われていました。
1990年代に入ると、遺伝子解析の技術が急速に進歩しました。この進歩により、ブドウの遺伝子プロファイルを詳細に調査することが可能になりました。もちろんこの両者の遺伝学的な研究が行わレました。その結果、やはりジンファンデルとプリミティーボのDNAが非常に類似していることが示され、両者が同一の品種である可能性が高まりました。その後、1990年代後半にワイン業界の専門家や研究者が関与した研究論文が発表され、ジンファンデルとプリミティーボが同一品種であることが科学的に確認されました。この発表はワイン業界に大きな反響を呼び起こしました。

まず試しに飲んでみるなら?〜オススメワイン〜

プリミティーボは比較的安価でその味を試してもらうことができます。そして、安価に手に入るプリミティーボのワインでも満足度が高く、お値段以上を体験していただけるはずです!

プリミティーボを試してもらいやすいオススメワインこちら
サンマルツァーノ イルプーモ プリミティーボ
価格:¥1,550(2023年9月Amazonでの価格)
お手軽にプリミティーボの味を楽しめます。ちょっとした時の手土産に最適!


まとめ

今回はプリミティーボの特徴をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?このブログがきっかけで、読者の皆様がプリミティーボのワインを試していただけたら嬉しいと思います。きっと損のないワイン体験ができると思っております。ぜひプリミティーボを片手に素敵なワインライフをお過ごし下さい!

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