改革のワイン産地、Toscana(トスカーナ州)の歴史とワイン作りについて

イタリアワイン雑学

イタリアワインの二大銘醸地として有名なピエモンテ州とトスカーナ州。どちらも高品質なワインの生産地として有名です。ワイン会では、どちらのワインもよく提供させて頂き、参加者の皆様には喜んで頂いておりますが、今回は、そんな二大銘醸地の一つトスカーナについて書いていきたいと思います。

トスカーナ州の歴史

トスカーナ州の首都はフィレンツェで、銀行業で富を蓄えたメディチ家をリーダーとして、稀に見る文化的な反映を生み出しました。その為、14世紀から16世紀にかけて、ヨーロッパで起こった文化的・芸術的な運動「ルネッサンス」の中心となり、ヨーロッパの文化と社会の基盤を形作る重要な役割を牽引しました。トスカーナ州はイタリア文化の重要な中心地で、ダンテ、ガリレイ、ダ・ヴィンチ、マキャベリなど世界的な文化人を多数排出しています。

トスカーナのワイン

トスカーナ州は高品質ワインの産地で有名で、州のワイン生産の64%をD.O.P.ワインが占めています。このD.O.P.ワインの銘柄数はピエモンテ州に次いで2位となっています。他にも特徴的なのは、赤ワインの生産割合が89%と非常に多く、D.O.C.G.のキャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど、ブドウ品種サンジョヴェーゼで作られる赤ワインが有名です。

Chianti(キアンティ)

キアンティは、トスカーナ州の有名な赤ワインで、主にサンジョヴェーゼというブドウ品種を使って作られ、深いルビー色とフルーティーなアロマが特徴的です。キアンティは歴史は古く、19世紀から生産が始まりましたが、1890年頃トスカーナ地方出身の政治家ベッティーノ・リカーゾリ男爵が、キアンティの品種構成とブレンド比率を定めるなど規定が整備され、キアンティの基礎を作りました。特に「ガッロ・ネロ」のシンボルが付いたワインボトルが有名で、これはキアンティの最高品質を示すものです。

イタリアワイン・ルネッサンスとスーパータスカン

20世紀末から21世紀初頭にかけて、イタリアのワイン産業において起こった革新的な変革と品質向上の動きがありました。この運動は「イタリアワイン・ルネッサンス」言われ、従来の質の低いワインのイメージを払拭し、高品質で個性的なワインの生産を目的とし、イタリアワインの国際的な評価を向上させることを目指しました。イタリアワイン・ルネッサンスは、多くのワイナリーが伝統的な栽培技術やワイン造りの方法を見直し、近代的なテクノロジーや科学的なアプローチを導入することで、ワインの品質を向上させました。また、畑の管理やブドウの選別にも注力し、特に栽培地の選定やブドウ品種の選定に関してもより緻密な研究が行われました。このイタリアワイン・ルネッサンスを牽引したのが、キアンティ・クラシコ地区の生産者で、規則にとらわれない自由な発想で生み出された近代的スタイルのワインを世の中に送り出しました。それらは「スーパータスカン」と呼ばれ、トスカーナ地方のスーパータスカンワインは国際的な知名度を得ました。

イタリアワインの革命を牽引した地域のワインを飲もう

さすがイタリアの二大銘醸地ともあって、歴史や文化が詰まったワイン産地でしたね。イタリアワインの発展に大きな影響を与えたのが今回のトスカーナ州で、イタリアワインを知る上で欠かせない州なのは間違いありません。このトスカーナ州のワイン作りのように進化し続けられる人間になるためにも、トスカーナのワインを手に取って、自分を奮い立たせるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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