piemonte(ピエモンテ州)

ワイン生産地

世界で一番ワインを輸出している国はイタリアですが、イタリアの中でもイタリアワイン法で定められた高品質なワイン「D.O.P.ワイン」このD.O.P.ワインの銘柄が一番多い州がピエモンテなんです。ワイン会でも、ピエモンテ産のワインを扱うことが多く、参加者の皆様にも品質の高いピエモンテ産のワインの味を楽しんで頂いております。今回はそんなピエモンテ州について書いていきたいと思います。

ピエモンテ州という地域の特徴

ピエモンテという州の名前は、山の麓(足)という意味で、アルプス山麓から南に広がる、トスカーナ州と並ぶ、イタリアワインの二大名産地の一つです。州都はトリノで、オリンピックが開催された場所でも有名です。長年この地域は、サヴォイア国王が支配していました。サヴォイア国王はフランスのサヴォワ地方の出身だったため、この地域の習慣や文化にはフランスの影響が色濃く表れています。
この地域のブドウ畑は景観も素敵で、2014年には『ピエモンテのブドウ畑の景観(ランゲ・ロエーロ・モンフェッラート)』が世界遺産に登録されています。

ピエモンテ州のワイン

この州で生産されるワインは土着品種を用いた単一品種で作られるワインが多く、単一畑の文化が根付いています。ワイン生産量の90%はD.O.P.ワインが占めており、D.O.P.ワインの銘柄数がイタリア中で第一位と、高品質ワインの産地で、赤ワインの生産が全体の約55%を占めています。また、D.O.C.G.の数も17あり、こちらもイタリア20州の中で、最多となっています。まさに高品質ワインの産地ですね。その中でも有名なワインとして、「バローロ」や「バルバレスコ」などがあります。ここら辺の名前は聞いたことがある方も多いかも知れません。

『ピエモンテのワインは愛させる』〜カミッロ・ベンソン〜

サルデーニャ王国(後のイタリア王国)の政治家にして、後のサルデーニャ王国の首相として、イタリア諸国統一の重要人物、カミッロ・ベンソンは『ピエモンテのワインは、ボルドーのワインとは違う。ボルドーのワインは敬意を払わせるが、ピエモンテのワインは愛させる』という言葉を残しています。これは、ピエモンテのワインがその魅力的な個性と深い情熱を通じて愛されることを表現しています。土着品質で、単一品種の高品質ワインにこだわったピエモンテのワインは、今やイタリアだけではなく、世界中の人々に愛されるワインとなっています。

ピエモンテの魅力が詰まったワインを楽しもう

ピエモンテの魅力は伝わりましたか?今や世界中が認めたピエモンテのワインは、ぜひご自身で試して頂くことをオススメします。きっとピエモンテという州の虜になると思います。もし口にして美味しいと感じたら、是非、ピエモンテの景観や歴史にも触れてみて下さい。きっと素敵なワインライフを過ごせるはずです。ワイン好きの一歩はピエモンテからどうぞ。

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